ACTのカウンセリング


ACT(アクト)は行動科学から進化した21世紀の心理療法

   ■ 従来、行動理論による心理療法は発達障害や不安障害に限定されていました。
   ■ ですから以前は他の雑多な理論を組み合わせるほかありませんでした。
   ■ しかし21世紀になり、行動理論一本で幅広い心の問題を扱えるようになったのです。

ACTによるカウンセリング
ACTによるカウンセリング
心理的「非」柔軟性
心理的「非」柔軟性
心理的 柔軟性
心理的 柔軟性

ACTは、さまざまな症状(不安、うつ、強迫性障害、対人恐怖症、全般性不安障害、PTSD、統合失調症、境界性パーソナリティ障害、慢性疼痛、アルコール依存、薬物使用、がんに対する心理的な適応、てんかん、体重管理、禁煙、糖尿病の自己管理など)に効果があると認められています。 

けれども、上記のような診断名によって治療するのではありません。むしろどんな苦しみも人生にありうるごく普通の苦悩として受けとめ、よりよく生きられるようにトレーニングすることを目指します。

クライアントの症状を、ストレスに対するオートメーション化された反応パターンとして捉え、そのワンパターンの硬直を和らげ、別の選択肢を選べるような心理的柔軟性を身に着けることを目的とします。

ワンパターンの行動のコアにあるものが6つあります。

  1. 苦痛な思考、記憶、感情、感覚を避けることが何よりも優先される(体験の回避)
  2. 思考が「事実」であるとの強い思い込み(認知的フュージョン)
  3. 現在目の前で起こってていることを、過去や未来からのみ解釈する(今この瞬間の軽視)
  4. 自分自身を言葉できめつけ、言葉だけでは言い表せない全体としての自分があることが意識できない(概念としての自己へのこだわり)
  5. 何のために生きにいるのかが明確でない(価値の欠如)
  6. 衝動的/優柔不断な傾向(非機能的な行動)
こうした問題を解決するために、ACTでは上記6つの硬直した行動に対応して、6つの柔軟な心の状態を目指します。

  1. 苦痛への包容力(アクセプタンス)
  2. 思考を思考として見、思考にとらわれない(脱フュージョン)
  3. 今この瞬間にいる(現在への集中)
  4. 俯瞰する自己でいる(文脈としての自己、観察する自己)
  5. 一瞬一瞬に生きがいがある(価値の明確化)
  6. 行動が活力を生み、活力が行動を生む(コミットメント)

以上6つのプロセスを習得するならば、今ある悩みに対処できるばかりか、今後襲い来るどんな悩みにも応用できる一生の宝を得たことになります。

人生には「さなぎ」の時期があります。それは苦しみの時期です。苦しみへの向き合い方を学び、自分しか歩めない人生を大切に生きることを学ぶなら、苦しみに潜むいきいきとした命の実感――人生の味わいを今この瞬間に肌身に感じながら、飛び立つことができるようになります。

「無駄に苦しんだのではなかった。そうか、これを得るためだったのか!」という境地を、あなたも目指してみませんか?


ACTの広い守備範囲
あなたの抱えている心の問題が何であれ、ACTで解決できるかもしれません。なぜならACTは複雑で多様な苦しみの原因をシンプルに説明することができるからです。

ACTが提供するのは根本的解決
ACTが提供するのは、苦しみを生きる力に変換して問題を根本的に解決する新しい心のスキルです。苦しみが生きる力になるなんて、にわかには信じがたいかもしれません。でも、もし本当だとしたら素晴らしいと思いませんか。ACTにそれができるのは症状だけからは見えない苦しみの本当の原因を発見したからです。 

ACTのスキルは一生の宝
今ある悩みに取り組むことで、ひとたびACTのスキルを得たら、その後のどんな悩みにも生きる命の実感を失うことはありません。何年も同じ症状に苦しんでいる方は、是非新しい方法を試してみませんか。